若松マーケット再生計画スタート

横須賀ブラジャー発表!!


ポスター 京急中央駅徒歩1分。中心市街地のド真ん中に位置しながら、ゴースト・タウン化する新生若松商業組合。かつては100店舗以上が大いなる「にぎわい」を演出していた。昔の面影は貴重な存在で、街の「ガラパゴス」化は映画やTVの撮影場所として認知されていた。しかし、時の流れに乗ることが出来ず、近年は衰退の一途を巡っていたこの街区の再生は不可能とも言われていた。

分析と将来展望!


 市内外、青少年を含めあらゆる角度から徹底的に街区の分析を実施して約1年。 街づくりのモデルとして県、市の協力を得て組合員の意欲と意識を高揚させつつ、徐々に将来への展望が開けてきた。 基本的は「負」の遺産を「正」の遺産に変換させること。調整の結果、街全体のイメージは「昭和」「レトロ」「人情」「風化」「時代遅れ」更には「扉」=閉鎖、「暗」「非安全」「非安心」もっと言えば「危ない」とマイナスな分析ばかり。

 こうした評価を最低限、「安全」「安心」「危険のない」街として評価を高めるにはどうしたらよいか。 昭和やレトロや人情をどう将来への財産として発信していったら良いか。

まずは賑わい!


 組合関係の意識は勉強会への出席でも明らかになっていた。役員以外の若い世代の参加も増え議論が前向きなものになってきた。

 第1弾として、この街区に訪れてもらうには・・・ 話題づくりとして酒造メーカー(アサヒ・サントリー等)の協賛を受けながら「横須賀ブラジャー」の発表となった。幸いマスコミの興味も大きく、もっと強力な発信力を検討していくつもりである。

 第2弾として、人情と対極にある「暗さ」「安心できない」といった評価の払拭にとり組まなければならない。それには個店一つ一つの顔が見えること。客層や価格が想定できること。お店の特長や技が想像できること。策が求められると思料する。 技として、昭和の味。昔の食卓。忘れられた食材の復活を考えていくのが妥当と思われる。 乞うご期待の第2弾である。

 第3弾として、街区の整備が挙げられる。 行灯どおりや石畳、黒板ベイ、白カベ、朝顔、夕顔、線香花火。こうした演出と街区道線への整備。扉からオープンへ。昼でも賑わいの演出が可能なカフェや居酒屋、食材提供等の実現が求められるのではないか。

 暮れから正月。私達のチャレンジは更に続きます。
牧島 功

カクテルで街おこし
 その名は「横須賀ブラジャー」

 横須賀市の中心街に昭和のレトロな雰囲気を残す飲食店街「若松マーケット」が、ご当地カクテルを開発した。統一メニューとして、組合員加盟店で11日から提供を始める。新たな名物に育てることで、街の活性化につなげたい考えだ。
 新しいロングカクテルの名前は「横須賀ブラジャー」。ブランデーを、辛口のジンジャーエールで割るのが基本。氷は小さなクラッシュアイスが理想的だという。
写真
濃い味のブランデーを
辛口のジンジャーエールで割る

 「自分たちの若いころはブランデーの水割りをよく飲んだ」と、若松新生商業組合の佐藤昭夫組合長が振り返る。グラスの丸い底を手のひらで温めながら、香りを立たせて味を楽しんだ。

 だが最近はウイスキーを炭酸水で割ったハイボールのほうが人気で、ブランデーの影は薄い。商店街が「かつてはウイスキーと並んで愛されていたブランデーを現代風の味に」と、カクテル開発を思い立った。

  最低価格は500円。基本レシピと「横須賀ブラジャー」のロゴの入ったグラスを加盟店に配り、幅広い参加を呼び掛けていく。

 若松マーケットは終戦直後の発足で、昭和期には100店舗を超えるバーやスナックが軒を連ねていたが、今は70店舗程度。来客の年齢層も50代以上が半分を占めている。

 佐藤組合長は新レシピに期待を寄せる。「レトロな街だが、新しい客層も開拓したい。若い人が来てくれるきっかけになれば」
「昭和レトロ」で活性の道拓く
佐藤昭夫さん ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテルを考案。発祥の地を冠して「横須賀ブラジャー」と名づけた。あえての奇抜なネーミングは耳目を引くための戦略だ。組合加盟の70店で今日から統一メニューとして一斉販売に踏み切る。加えて、経済成長から取り残された街一帯の古めかしい雰囲気も「昭和レトロ」を触れ込みに売り出していく。噂を聞きつけたマスメディアも注目。時代遅れの歓楽街が一躍、地域活性の主役に躍り出た格好だ。

 猥雑さが人気の「若松マーケット」は、庶民の社交場だった。通行人の肩と肩がぶつかりあうほどの賑わいも今は昔。「隆盛を誇った昭和40年代初頭。マスターを務めていたバーの月収は今の年収と同じくらい稼げた」。だがそれも石油ショック、バブル崩壊で低迷期を迎える。付近で唯一、再開発の波からも取り残され、いつしか停滞ムードに支配されるようになった。「このままではジリ貧」。店主らの共通の危機感が再生プロジェクトの発端。まとめ役は、「栄枯盛衰を知り尽くしたこの人しかいない」というのがメンバーの共通認識だ。
 マーケットに自身が携わる店はすでにない。それでも離れられないのは愛着ゆえ。以前にも活性化をめざした動きは何度かあったがまとまらずに頓挫した。問題意識の共有化が図れず、一つになれなかったのがその理由だ。今回は違う。売り出しのコンセプトも共有化、切り札となるカクテルも手に入れた。
 「若松人情マーケットの奇跡」と題した架空の物語を見せてくれた。信頼を寄せるアドバイザーが、活性化が叶った街の姿を未来予想的にまとめたものだった。そこには、「明確なコンセプト」と「一丸となったチーム力」が寂れてゆく街をもう一度元気にする離れ業をやってのけた、と記されている。「進み方はもう決まっている。後は行動あるのみ」。その決意に迷いはない。