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若松新生2

 梅雨の季節となりました。復興支援が急務であることは論を待たないところです。相変わらず政局がらみで情けない限りです。

 この神奈川新聞の特集記事はここ数年来、出かけてきた再生プロジェクトです。 ようやく街の気運が盛り上がり行政の支援を受けながら軌道に乗りつつあります。街の元気を創り上げ市の活性化の一助になればと信じ、前に進めてまいります。

 皆様のご理解とご意見をよろしくお願い致します。
牧島 功

 空き店舗が目立ち始めている京急線横須賀中央駅そばの商店街「若松マーケット」の経営者たちが、再生の道を探っている。昭和30年代のたたずまいを残 すレトロな街並みを生かし、「昭和の香り」に触れてもらおうと知恵を絞る。 県のアドバイザー派遣制度を活用したユニークな取り組みが注目を集めそうだ。
横須賀の商店街 若松マーケット
 若松マーケットは横須賀中央駅から東側に歩いて2分ほ どの場所にある。終戦翌年の 1946年に発足した若松 新生商業組合が広さ約2ヘクタール(道路含む)の用地全体を地主から借り、組合員に貸している。

 佐藤昭夫組合長によると、 街並みが形成されたのは昭和 30年代。昭和40年ごろまでは 100店を超える飲食店がひしめき、活況を誇っていた。 高度成長期を象徴するような光景が広がっていたという。

昭和のたたずまいが残る若松マーケット=横須賀市若松町3丁目
 しかし、バブル崩壊後は客足が遠のき、店舗は激減。最盛時には120店が加盟して いた組合員も現在はスナックと居酒屋を中心に70店ほど。 高齢化が進み、約10店のシャッターは閉まったままだ。

 「このままでは、じり貧になる。何とか打開策を探ろう」。危機感を募らせる佐藤 組合長らが考えたのが、昭和 のレトロな街並みを活用することだった。

 県や横須賀市の職員を交え、2月から具体的な協議をスタートさせた。5月には県の制度を活用して派遣された アドバイザーの意見を聞いた。

 まだ青写真の段階だが、ハード面では道路を石畳風にして、街路灯もレト口調のものに替える構想がある。昭和の 雰囲気を求めて映画やドラマのロケに再三使われている商店街の魅力をさらにアップさせようとしている。

 ソフト面では、店ごとに必ず「レトロなつまみ」を1品用意する。例えば「くじらの竜田揚げ」「ハムカツ」など。 飲料会社と連携して、統一したドリンクを提供するアイデアも出ている。

 課題は資金面だ。10席に満たないスナックもある。「個々の店舗はあまり経済的な余裕がない。どれだけ負担でき るか」と佐藤組合長。まずはソフト面で具体化させ、知名度を高めようとしている。