マッキーズEYE【花月園競輪廃止について】

 昭和30年代〜40年代

 戦後の荒廃からの逞しい復興は多くの国民の国や子供達への熱い想いがその原動力であった。特に横須賀市の復活は目を見張るものがあった。自動車産業の台頭、電気製品の製造、造船業の復活、それに伴う土木建設業の活況、全てを失ったがゆえに、豊かさへの追求と経済復活への想いは強く、エネルギーは充満していた。

 米軍基地の存在も地元経済にとってプラスに作用し、横須賀ならではの文化を表現していた。日本国中どこでも活力はみなぎり、高度経済成長はGDPを押し上げ、人々にとって欲しいものが溢れていた。

 京急中央駅の東側にはドブ板通りが強いドルに魅力を感じる人達の活発な経済活動で躍動していた。
 米国第7艦隊の威力は凄まじく、米兵と群がる女性達の驕声が街に充満していた。
 駅西側の若松マーケット周辺は千円札を握りしめた男達が肩をぶつけ合わせるような賑わいをみせていた。
 駅直下の入り口に成人映画とストリップ劇場が立ち並び、何やら怪しい雰囲気を放っていた。ドキドキしながら劇場の前をくぐり抜け細い路地に抜けると小さな100店を超える飲食店がひしめきあっていた。
政策ルーム 「若松新生」
 狭い道路のいたる所で男と女の声が響いていた。

 防空壕を活用した料理屋や30円で食べられる美味しいラーメン店もあった。ニンニクの香りが流れ出るステーキハウスもそこにはあった。

  夜11時を過ぎる頃、店をハネた女達の酔った勢いが街にはじけた。

 時計が12時を回る頃、再び男達が繰り出してくる。この繰り返しが毎日のように続く。ちょっと色気があり、ちょっと危うい華のある街であった。
政策ルーム 「若松新生」  まさに昭和の浪漫が凝縮された特別な空間が広がっていた。

  小さく区分けされた店、人一人がようやく登れる階段、角を曲がると迷路のような区画に混在する店。居酒屋あり、郷土料理店あり、不思議なことに古本屋やノコギリの目立て屋があったりする。不思議な街区でもあった。
 バブルが崩壊し、経済成長が止まり、大企業が横須賀から撤去し、不動産業や土木・建設業は永い冬の時代に突入した。

 リーマンショック以降、円高、激安、デフレ状況が続き、ドルの価値が下落し、横須賀はどこの市よりも大きな落差の中で低迷してきた。

 この華やいだ若松マーケット周辺は再開発もされず、街区だけが存在するゴーストタウン化に拍車がかかってきた。 街並みは残り、人の気配は消滅した。

 この街は、いずれ訪れる再興の道程を待っているかのようだ。
政策ルーム 「若松新生」  中心市街地のメインストリートは変貌を遂げ新しく生まれ変わることができた。 しかし、この地区はまるで時計が止まったかのような状況で今日を迎えている。

 もの悲しく、哀愁が漂い、新たな歴史の創造を心待ちしているかのようだ。 お店の数も減り現在70店舗、そのうち約15軒のシャッターは閉まっている。
 しかし不思議なもので代替わりは比較的順調に行われている。店が小さいことや家賃のことも影響しているのだろう。

 こうした現実をみるにつけ、今こそ再建へのシナリオを作らなければならないチャンスなのである。 完全に死を迎えた状態に陥る前に、処方箋を作らなければならないのである。
政策ルーム 「若松新生」
 それには、まず街区の人達の想いが第一であり、関係者の知恵や手助けも欠かせない。 そうした努力の上で街を愛する多くの人達の熱意の結晶を誕生させ、さらに政治や行政の応援も必要になるだろう。

 懐かしい昭和の復活、人々の息づかいが交差する街、セピア色でも何となく色香が漂うロマンの街の復活に向けて、大きな一歩を踏み出そうではないか。



  <正の要素>
  1 中央中心市街地と隣接している。
  2 街区への動線が複数ある。
  3 組合へのロイヤリティーが高い。
  4 街路の所有権、利用権が確保されている。
  5 店舗の新規加入が望める。
  6 街区の雰囲気が理解されている。
  7 店舗が小規模で大店の出店の可能性が低い。
  8 防犯等の設置等、組合主導の事業の実績がある。
  9 評判の悪い。「黒服」「呼び込み」の事例がない。


  <負の要素>
    1 街区の安全性が確保されていない。
  2 災害時の対応のシュミレーションができていない。
  3 火災対策が不充分。
  4 街区のイメージアップの方針が明確でない。
  5 広告、宣伝の発信力が弱い。
  6 事業者が零細で財政力が低い。

利点を活用し、弱点を補強しつつ、街のイメージを再構築し、プラスイメージを創り発信していく。

大手の理解者(飲料メーカー等)を募り、組合の負担を軽減し、シナリオを完成させる。

市・県の商店街活性化の施策を活用し、組合員の負担を軽減させる。



1.基礎資料の作成
  組合組織について
  店舗マップ
  組合員の再生へ向けての意思確認

2.若松ものがたりの作成

3.再生プログラムと行政の係わり
  コーディネーターの活用
  マスコミ関係への協力要請
  スポンサーとの折衝

4.再生への具体的プログラム
  時間との調整
  資金の調整
  具体的施策の決定
  全体計画と個店計画