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 3月2日夜6時、追浜高校の定時制の卒業式に出席した。

 昼には全日制の卒業式が挙行され、青春を謳歌し希望に満ち溢れた高校生が巣立った同じ講堂が式場だ。昼間は晴れやかな父母が会場を埋め尽くしたことだろう。それに比べ 27名の卒業生を送るにはあまりにも広い会場である。

 暖冬とはいえ日が落ちると流石に冷気が足元にしのびよる。 暖房もたかれていない。

 一人ひとり証書を受け取る。乾いた革靴の音が会場に響きわたる。 着飾った父母もいない。在校生も各自まちまちな服装である。

 27名の卒業生が苦難を乗り越え、卒業証書を受けるその姿に様々な人間模様とドラマを見た。

 61才の男性卒業生。きっと失われた青春と勉学を今に求められたのだろう。

 25才の女性。小学校に通う子を持つ母という。17才で出産、そして卒業。若い彼女にどんな歴史が刻まれていたのか。

 同じ苗字の卒業生がいた。女性は今月が臨月とか。高い階段を登るのもつらそうだ。学生結婚と聞いた。誕生する子供に幸多かれと祈るばかりだ。そして二人は子育てとともに「生活」をつくりあげていかなければならない。決して楽なことではない。


 誇りと感動の式は続いた。 校長先生は一人ひとりの卒業生に語りかけ、ねぎらい、卒業を讃えた。 そして最後に「ありがとう」の言葉を贈った。 校長先生は子供達から人生を学ばせていただいたと結んだ。

 不覚にも涙が流れた。 人気の全くない校庭に星が降っていた。

 卒業生の前途に拍手を贈りたい。

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