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〜地域ネコ対策フォーラム立ち上がる〜
はじめに・・・

 「人間と自然、そして動植物の共生」これは21世紀の私達にとって大きな課題です。野生動物の保護や生態に対する研究はかなり進んでいます。トキのニュースはいつもマスコミのトップ記事になりますし、虎の個体数の減少は多くの人が知っています。
しかし人類の生活と最も深い係わりのある犬や猫についてはどうでしょうか。最近のペットブームで関心は高まっていますが、これはむしろペットとしての側面しかとらえていません。
 

知っていますか・・・
 神奈川県内では1年間で約9,000匹の猫が、約10,000頭の犬がガス室に送られ、そして焼却されています。保護され里親の手にひきとられるのは、ほんの数%です。特に猫は子猫の数が圧倒的に多く、短い生涯を私達の手で終らせているのです。横須賀でも800〜900匹が命を断たれているのです。平均すると持ちこまれてから保健所にいる時間は僅か一日半位で処分されています。これではゴミと一緒です。
 
行政上の矛盾・・・
 保護という名目で(実際は殺処分)保健所に持ち込まれるのは、ほとんどが家ネコの生んだ子供猫なのです。その内には野良猫はいません。保健所に持ち込むことをためらう人々は、街に猫を捨てます。それも定期的にエサが与えられる場所や公園に置いてゆくのです。多分、良心があるのでしょう。私はとても残念に思います。川に流すとか庭に埋めることに比べれば、まだ良とするものの、とても生命を大切にする人々の行動とは思えないのです。
不妊手術の必要性・・・
 小さな短い生涯を人の手で消し去るより、命を誕生させない努力が必要です。野良猫の数がこれ以上増えつづける事は、猫の嫌いな人にとっても、猫を愛する人にとっても苦痛となります。ボランティアでエサを提供するのも限界がありますし、病気や虐待から守ることも至難のこととなるからです。ですから避妊は必要不可欠の条件となるのです。
 
不妊の怪・・・
 もちろん不妊手術の執刀は獣医さんの仕事です。手術費用はオス・メスで違いはありますが、概ね2万円位です。しかし家猫の手術には市から獣医師会に対し助成されています。2,700〜3,100円の補助が行われているのです。本来、家猫の管理責任者は所有者にあります。従って家猫の手術費は所有者が支弁すべきものです。放置され、捨てられた猫には補助がありません。行政が本来補助すべきは野良猫と思いますが、どうでしょうか?そして非獣医師会員の獣医には助成の道はありません。これも、おかしな話です。こうした行政の矛盾の解決は急がねばなりません。
 
地域猫対策フォーラム誕生・・・
 このフォーラムは猫を愛し、ボランティアで自ら野良猫を捕獲し、保護し、自らの費用で不妊手術を施し、地域にもどす活動を永年経験した人々によって結成されました。全国でも例をみない団体です。武澤さん、中川さん、宮川さん、中心には熱心な活動を地道に行ってきた主婦の集いです。共通の悩みや行政対応の不備、そして何よりも野良ネコから街ネコへ転換する手法や、猫を愛する気持ちの結晶がフォーラム誕生のきっかけとなったのです。
 
84頭の不妊手術・・・
 フォーラムは保健所の方々や動物愛護協会の方々と話し合いの機会をもちました。しかし残念乍ら、共通の土俵づくりはできませんでした。可能であれば同じテーブルで行動したかったのですが、あまりにも認識と対応のギャップがありすぎて、断念せざるを得なかったのです。そこでフォーラムでは9月7日(金)8日(土)9日(日)の三日間、いま一番野良猫が多いとされている本町周辺の捕獲と不妊手術を計画しました。手術は湘南学院の理科室を学校の好意でお借りできました。学校も命の尊厳のため、教育的配慮からの提供でした。この3日間は台風の影響で不安定な空模様でした。しかし、参加した人々の熱意は高く、雨に打たれながら深夜まで、グループによっては早朝まで捕獲と保護に走り回りました。そして大和市の山口獣医さんの執刀で、84頭の手術を無事に終了し、猫をもとの街区に戻しました。この猫はもう子供を産まない一代猫として生涯を全うすることになります。こうして個体数を減少させる事が、人々との共生の原点となるのです。
 
アメリカでは・・・
 アメリカやヨーロッパの先進国では、動物保護病院が盛んです。地域の動物保護、愛護の支援のなか、犬や猫の不妊手術やワクチンの提供は無料が原則となっています。日本での現状との差に驚きます。平塚市の県動物保護センターでは4日〜5日の預りで、すぐに殺処分です。保護とは命を奪うことなのでしょうか。悲しい現実です。
 
動物との共生は文化のバロメーター・・・
 文化の成熟をはかるものさしとして、動物に対応する人々の生活があげられます。まさに人々の愛の深さが問われるのです。地域ネコが一匹もみかけられない街に、貴方は住みたいと思いますか?
将来は・・・
 街に生活するすべての人達から愛を受け、エサ場をつくり、病気や虐待から生命を守る。更に行政も積極的な不妊対応を実施し、ボランティアが歯をくいしばり、キャンペーンや募金やバザーで費用を捻出する必要がない位、充実した施策を遂行し、動物愛護の精神が実を結ぶ暖かい社会の現実を望みたいものです。

 

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