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 平成12年(2000)12月、神奈川県最大の歓楽街を拠点とする横浜伊勢佐木署管内を、私服刑事の同行のもと、国際犯罪都市の実態を探るべく視察した。
 景気の低迷と夜の街の活力が急速に低下しているとはいえ、この歓楽街のムードは確かに異様なものであった。客として、ブラブラ歩きの人の群れは日本人であるが、看板、ネオンは中国語、ハングルの氾濫が気をひく。もちろん従業員、関係者は圧倒的に外国人が多い。なかには刑事に会釈するものもいる。私服とは云え、彼らの感性に感じるものがあるのだろう。ここで特異なのは、ゲーム系の店の多さだ。ドアが開くたび中をのぞいてみる。詳しくは知る由もないが、ネオンの輝きや人の行きかいの中で、かなりの繁昌が推察される。景品のやりとりとは思えないので、相当額の現金のとりひきがあるのだろう。
  日本ではカジノは許可されていないので、その仕組みに興味がわく。キャバクラの密集地は一層どぎつく華やかである。店のネーミングには驚かされる。客の真理や興味を盛り上がるような設定に精通しているのだろう。更に驚くのは、店の入り口の写真集である。大部分が外人女性、やっぱりアジア系が多い。なかにはロシア、そして最近は南米系(ペルー等)の進出が目につく。中近東(イラン等)も顔をだしている。まさに人種のるつぼの感じがする。
 さらに歩をすすめると、そこはリトル・ソウル。ハングル文字の氾濫である。道行く人も外国人が多い。横浜のドマンナカにソウルがある。そんな感じだ。ここでは日用品から美容院まで何でもOKの街なのだろう。最近進出が目ざましいのが新手の外国系ファッションヘルス、中国式、韓国式、タイ式のエステの類だ。個室を禁じられているが、カーテンの仕切りはOKとの事。健康や美容、マッサージの域を超えた、New Typeの登場のようである。
  ここで更に詳しく実態を報告したい。視察コースは伊勢佐木署管内(人口31000人、うち外国人は1500人)コースは曙町、伊勢佐木町(モール街)福富町仲通、ポーカー通り、吉田橋付近である。次に具体的な内容に入ろう。前述したように、この管内は県内最大の歓楽街であり、おおむね県下の10%がひしめいている。逆をいえば、神奈川県全体では約10倍の規模ということである。
 
区分 営業種別 店舗数
(括弧内は外国人経営)
風俗営業 バー・キャバレー 378(86)
パチンコ 34(6)
ゲーム・飲食 115(14)
マージャン・ダンス等 95(12)
小計 622(118)
性風俗営業 ソープランド 28(13)
ファッションヘルス 96(11)
その他 66(7)
小計 190(31)
深夜 酒類提供飲食店 1306(64)
合計 2118(213)

次に風俗事犯の取り締まりについて。平成12年1〜10月末(10ヵ月)
区分 検挙数 検挙人数
売防法 32 42(25)
出管法 78 79(3)
賭博法 16 86(3)
風営法 15(0)
わいせつ法 1(0)
児童福祉法 6(0)
合計 139 229(105)
以上の様に犯罪は激増しており、取り締まりも充分でなく、困難をきたしている。上記の数字はあくまでも検挙数であり、実態の犯罪発生はこの10倍はあるとも指摘されている。
 
次に問題点をほり下げてみよう。


A.風営法関係はまず需要が多く、出店費もかからないので営業的に十分成り立つ。
B.経営サイドは警察に対抗する手段を研究している。
  1.署員の面がわれているため、捜査がむずかしい。
  2.施設に監視カメラ、二重トビラ、見張りが徹底している。
C.警察サイドに通訳が少なく、取り締まり支障をきたしている。
D.出入国違反による犯罪者の収容施設が不足してあるので、取締り強化が難しい。
E. いわゆる「エステ」はカーテン仕切りが多く、風営法で取り締まることができない。

こうした問題点には法的な対応や警察官の増員を含めた具体的な対策が必要であり、一県警の対処のみでは犯罪を減少することにはならない。国はもっと地方の実態に目をむけ真剣に対策を講ずるべきと判断できる。

尚、ひきつづき外国犯罪等、神奈川県警関係ニュースはEYE欄で追加報告します。
 


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