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 地域の情報発信の主役として注目を集め、スタートをしたFMブルー湘南(横須賀エフエム放送株式会社)が創立十周年を迎えた。
 身近な文化として、参加型の放送としてブルー湘南が果たしてきた役割は大きなものがあった。更に今後の活動の柱として、行政・交通・イベント情報などを「マイタウン情報」として充実させ、災害時や地震情報にも緊急情報として予備送信所を設置するなど態勢づくりに努力を傾注することになった。
  しかし多くの市民の応援とボランティアによって支えられている78.5メガヘルツの将来は残念ながら明るいものとはいえない。
  累積欠損も1700万円に及び経営そのものの苦しさは解消の見通しが立たない。
  地域文化の代表ともいうべき「コミュニティー」放送は何故、厳しい環境に置かれるのか?人々の期待や希望の願いが何故、達成されないのか検証してみたい。
 @その第一は電波事業の規則緩和の遅れが挙げられる。官から民へのかけ声や規則緩和によって活力ある社会を創造しようというテーマも、地方の文化を開花させ地方分権を推進しようという目標も、ことごとく国の強化される規制の中で埋没している
  神奈川県は人口870万人、許可されているFM放送は横浜FM1局だけである。
  人口が100万人でも870万人でも、一局のみの開局しか許されないのはどうしてか。官僚の権限を守り、権力を振りかざしているだけである。少なくとも神奈川では文化や歴史、伝統等を総合的に勘案しても、横浜・川崎を中心とした東京湾シティ文化。三浦半島、湘南を中心として相模原湾の潮風文化。県央各市や丹沢山系を核とした山並み文化。こうした分類だけでも三局のFM放送が望まれている。
  しかし、現状では一局のみの認可であり、他の地域ではすべてコミュニティー放送とならざるを得ない。
  今、全国で、169局が開局されているコミュニティー放送局はどこでも苦しい経営難になっている。
 その原因のAはCMの広域化が不可能になっているからである。限られた一市町村にしか電波が届かぬ現状ではコマーシャルは集まりにくい。民放であることには変わりがないので、スポンサーが集積できず、経営を圧迫していくのは必然となってしまうのである。
 B三つ目の課題はパワーアップが認められないことにある。パワーが小さな事から町の中でも難聴地区が点在してしまう。結果として、市民としても興味があり、応援したい、参加したいと思っていても聴こえないから意味がない。結果、78.5メガヘルツにチューニングしない。もっとも頼りにする行政機関も十分に支援の手を差し伸べない悪循環が繰り返され、経営の足を引っ張ることになる。
 市民文化の一つとして、FM放送がもっと身近なものになり、街に愛され、若者が参加し、新しいコミュニティープラザとして発展していくには、規制緩和によって自由で強力で楽しい番組を提供する以外に道はない。



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