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 子供手当ての給付の迷走ぶりは予測されたこととはいえ、混乱を極めている。マニフェストに掲げ、マスコミを利用し、民主党圧勝となった原動力に「子供手当」があった。

 財源はどうなるのか、永久に続けられる施策なのか、所得制限を設けるのか、地方への負担はあるのか、こうした基本的な考察なきままに、PRされ選挙に活用された。
現に税収を上回る国債発行は事実化され、この多大な借金はまさに次世代に大きな負担となってくる。

 同時にガソリンの暫定税率の廃止も公約されていた。この課題についても、見送り論が小沢幹事長いわく「国民の声」として浮上してきた。この案件も地方税との係わりもあり、難しい問題であることは誰も承知していたが、選挙に活用されてしまった。

 次々にひきおこされる問題に国民はどうして厳しい目を向けないのだろうか。マスコミはどうして大々的な論評や批判をしないのだろうか。どうして自民党は街に出て国民に訴えないのだろうか。

  普天間をはじめ、安全保障や日米関係、中国問題に対して国際的信頼をどう判断するのか、将来像が見えない。日本の行方に誰が責任をとるのか、騒然たる、そして確固たる論議をするのが政治なのである。

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 なかでも最も憂慮すべきは「皇室の政治的利用」である。

 小沢一郎民主党幹事長は600名にもなる大訪中団を組織し、中国を訪れ、140名の国会議員を引きつれ、中国首脳との写真撮影に臨んだ。正に憤飯ものである。政治の劣化そのものである。

 特に招待された側である日本の国会議員が、中国首脳を拍手で迎える図は中国の属国日本を見事に演出されていた。

 日本の誇りはどこにあるのだろう、民主党のなかにこういった姿勢を恥じるべき行為と異を唱えるまともな人物はいないのだろうか。自民党も日本と日本人のアイデンティティーをしっかりと世に問う姿勢を明確にする責務があると思うがどうか?

 この訪中団の見返りとして中国第6番目の位置にある習近平氏の天皇接受が強引に実現させられた。なりふりかまわぬ「中国おべんちゃら外交」そのものであった。こうした礼節を失する行動に心ある日本人は苦悩し、民主党の本質を見抜いたに違いない。

 特筆すべきは、小沢幹事長の記者会見であった。開き直った小沢幹事長は利権政治家の姿そのままに、口をとがらせ自らの主張を述べた。

小沢幹事長: 国事行為は内閣の助言と承認によって行われる。どこが問題なのか。

 これは明らかに憲法解釈が間違っている。

 憲法に明記してあるとまで言い放ったが、天皇の国事行為のなかで、外国の賓客の接受はあくまでも7条の規定により、外国の大使、公使に限定されており、大統領も首相も含まれていない。まして将来の主席など中国の国内問題であって、日本国憲法上国事行為とはなりえない段階の話である。

 但し公的なお仕事として賓客を接受することは、皇室も国民も認めているが、今回の接受は国事行為でなかった事は明白であり、小沢幹事長の認識は明らかに間違っている。

小沢幹事長: 1ヶ月前にご日程を調整することは誰が決めたのか、どこに証拠があるのか・・・
鳩山首相まで「ちょっとの日程変更にとらわれるのはおかしい。」と述べた。

 おかしいのは鳩山首相である。天皇の健康やむりやりの政治利用を排する為に、1995年外務省と宮内庁間で公式な文書をとりかわしたことは事実であり、歴代内閣はこれを遵守し、尊重してきたのである。

 こうした公文書が存在することを知らない記者が質問し、恫喝されると反論しないのもおかしいが、知らぬのに答える小沢幹事長の政治家の素質にはもっと大きな疑問が残る。まして一国の総理の知性なき言質は、日本の将来を正に危うくするものなのだ。

小沢幹事長: たかが一役人、官僚が何を言うのか、反対するのなら辞表を出せ!

 こんな暴言が許されるものなのか。羽毛田長官の論は正しい。日本の将来とあるべき姿、さらには陛下を思う気持ちと気概に溢れた長官の確固たる信念を国民は支えなければならない。

 辞するべきは小沢幹事長であり、操り人形の鳩山首相なのである。

 神奈川県議会ではこうした一連の民主党の誤認を指摘し、正しい皇室との関係を構築することと、皇室を政治利用する姿をいましめ、国に意見書を提出すべきとの陳情が提出され、審議された。結果は民主党の反対があったが、多数をもって、この陳情は了承された。民主党の県議のなかにも理解をされた議員もいたようだが、小沢幹事長がこわいのか、反対に回った。

 私達自民党は政府や国会の誤った施策には、与党であってもしっかりと間違いを指摘し再々国に意見書を提出してきた。しかし今回民主党県議は口をつぐみ、意見書提出に反対をした。

 こうした事実を積み重ねると民主党政権は典型的な中央集権志向であり、小沢幹事長の一党独裁政権、恫喝政治であることを証明したようなものである。国に意見書を提出するができず無念ではあるが、「議長声明」によって、神奈川県議会の姿勢を示すことになった。次善の策ではあるが、意のあることを組みとって欲しいと念願するものである。(多分マスコミは大事なことであっても取りあげないと思うが・・・)

 

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